尾赤アジ

我が家から一番近いスーパーは車を持たない老人がターゲットな品揃えの悪いお店です。一応チェーン展開しているのですが、そのお店は差別でも受けているかのような品質の悪い生鮮が並んでいます。例えば中トロや大トロは白くて太い筋がはっきりと見える切り身で絶対に噛み切れないし、口の中に残ります。筋のない赤身の方がまだマシです。肉類も客数が少ないので直ぐに売り切れてしまいます。

そんな良い所のないお店ですが、時々変なものが売られています。昨日は尾赤アジの刺身が売っていました。切り身の見た目は鯵というより鰤のような赤みが強くて身の大きさも鯖のようでした。鮮度は悪くなかったので試しに買ってみたらとても美味しい。鯵よりも濃厚で旨味も良いです。調べてみたら真鯵よりも大型なムロアジ属で痛みが速くて市場にはあまり出ない魚のようです。そんなマイナーな魚が刺身で食べられるなんて…
美味しいな美味しいなと直ぐに食べきってしまい、変な魚だから売れ残ってるのをまた買ってこようかなとぶつぶつ言っていたら、とｍこさんが「買ってきましょうか？」だって。自分は生魚を食べられないのに、なんでそんな面倒なお使いを申し出てくれるのか。まぁ嬉しいけれども。