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あなたのアソコを見せてください

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年末に読んだ。年末に読むようなタイトルでもないが

一般的には「ぼのぼの」の作者として有名ないがらしみきお氏だが、彼の作品は重厚で僕はどの作品も好きだ。屈指のストーリー・テラーだと思う

タイトルを知って大笑いし、最初の数話がネットで公開されていたのでそれを読んで大笑いし、年末年始にも大笑いしてやろうと単行本を購入した


でもなぁ、これが全然笑えなかった

彼の作品には良くあることなのだけど、描こうとしているものは人間の一番深い根っこの部分なので本を読んでいるうちに自分を見つめてしまい、それはつまりとても重いのだ。ただのエロ本を書くことは無いだろうと予想していたが、正月に何度もパラパラめくって「あははっ」と過ごすつもりが、読み返す事もできず表紙とにらめっこをして過ごす羽目になった


本のタイトルである「あなたのアソコ」というのは、もちろん生殖器を指していると同時に「他人に晒すことが一番恥ずかしい(であろう)性的嗜好を教えて下さい」という比喩でもあるのだろう


自分のアソコを見せるのと、自分の性的嗜好を他人に明かすのはどちらが恥ずかしいだろう。僕は後者のほうが断然恥ずかしい。特に人に言えない部類のものではないんだけどね。ちなみにとmこさんにはそういう話はベラベラと話す。とmこさんは聞いてもひとつも楽しそうな顔をしないけど、パートナーには隠してはいけないと思っている。パートナーが何に欲情するのか知らないというのはちょっとしたリスクを伴うと考えている。あとがきに書かれていたけど「愛があっても欲情がなければ生殖行為はできない」というのは、タブーの様な扱いを受けるけど本当のことなのだ。生殖行為ができないから愛がないと捉えられてしまうと、それはとても不幸だ

性的嗜好というのは後天的に興味が湧くこともあれば、生まれながらにして決まってしまっている部分もあると思う。この本を読んで、僕の性的嗜好が法律を犯すようなものでなく、生活に支障が出ずに性を楽しんで生きていられることを心から感謝した。

あなたのアソコを見せてください。そしてあなたはアソコを見せていますか?


ひどい感想文だね





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