僕は優しくないので、街中で声を掛けられても人助けは殆どしません。というか、ばばあってすぐ声を掛けてきません?スーパーに入ろうと思ったらちょうど出てきたばばあに「お兄ちゃん!(自転車ラックから)自転車を出してくれ」といきなり言われて即座に「やだよ」って返事をしました。いきなり命令せずにお願いくらいしろよと思いました。焼きそばを一つ手に持ったばばあが「これだけだから先に会計させて」と言われた時も即座に「やだよ」って返事しました。会計が一つでも小銭を出すのにもたもたするのが目に見えます。
日本酒コーナーでばばあが佇んていて動かなそうだったので、横から手を伸ばして酒瓶を籠に入れました。「女でも飲める辛くない酒はどれかい?」と話し掛けられたので「店員さんに聞いて」と答えました。それでも諦めてくれなくて「お兄ちゃんはそれが好きなんだ」と会話を続けてきます。そんな事を言われても僕だって棚を隅から隅まで確認してその酒を選んだわけではないんです。そもそもばばあが邪魔でどんな酒が置いてあるのか吟味できなかったし。買い物に時間を掛けたくないから適当に籠に放り込んでいるのに知らない婆さんの酒を選ぶ暇なんてないんです。
お年寄りが僕に声がけするときに良く「お兄ちゃん」とか「若いの」とか言われるんですが、50近いおっさんに対する呼称として正しいのか甚だ疑問です。個人的には馬鹿にされているような気さえします。少なくとも僕は若い人に対して年齢的な区別はしません。対等な成人として対応します。年寄りたちの心のどこかに年下の人間は自分を助けて当然、という驕りが見えるような気がして優しくできないのかもしれないです。
そういえば市場とかで声掛けするおばちゃんに「お兄さん!安いから買っていきな!」とか言われると心底うんざりします。客に対してお兄さんは無いし、安いから買う訳でもないし、買っていきなと命令されて買いものなんてしたくないし、と思うのです。ああいう市場のノリって凄く苦手です
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