子供を連れて公園に行くと同じような歳の子供を見つけて近づいていく。その子供も親と来ているので母親同士「おはようございます」と挨拶をして自己紹介と雑談が始まる。3歳後半になると遊具の怪我の可能性も減るので、少し離れた場所から子供たちを監視する。いつの間にか子連れの親が増え、子供とお母さんの集団が出来上がる。ワイワイと群れを成して遊んでいる子供たちはまるで約束をして集まった馴染の子供たちにも見える。場違いな僕はそっとその場から更に離れベンチに仰向けになって空を仰ぐ。

1月の雲一つない公園は寒いが、風が吹かなければ日差しで体は暖まる。こうして少しずつ子供は離れていく。子育ての終わりの始まりを感じる。寂しさは感じない。それは必ず訪れる通過点であり感慨深かったりするものではない。ただ予測も心構えも無かったので「へぇこんな場所でこんな感じで子育ては終わっていくのか」と少し驚いた。数か月すれば幼稚園にも入園するし、親から離れる程子供の世界は広がっていく。全然悪くない。
1年前の写真と見比べても成長が著しい
金棒を振り回して友達を追い回す日も近い
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