スーパーでくさやが売っていた。1年前くらいから干物コーナーに並べられていた。どうせ売れなくて売り場から消えるだろうと傍観していたがずっと並んでいる。市民権を得たのだろうか?一般市民でも耐えられる程度にマイルド化されたものだろうか?興味本位で買ってみた
真空パックなので封を切るまで匂いは一切しない。消費期限も2ヶ月ほどで普通の干物にしか見えない
冷蔵庫に放置して暇な時に焼いてみようと思った。封を切ると台所が腐臭に包まれる。腐ったウンコに夏の漁港がプラスされた匂い。食い物とは思えない
火を通せば匂いの発生源は消滅するだろうと急いでグリルに入れて火を付ける。包装されたビニール袋は洗剤でしっかり洗いその上で新しいビニール袋に密封した。
焼いている間、くさやについて調べる。なんと焼く前より焼いたあとの方が3倍臭くなるらしい。でも手元にあるくさやを焼滅させるべく最大火力で焼く。「半生がおすすめ」なんて言われても絶対口に入れたくない。
10分後グリルの火が止まる。台所はすごい匂いだが換気していてればそのうち臭くなくなるだろう。
焼けたくさやは焼き魚というより燃えカスに近い
相変わらず臭い。最初にグリルに溜まった油を洗浄する。匂いの発生源を断つ
臭いけど食べてみれば美味しい。発酵食品は往々にして匂いはキツイが味は良い。だからこそ伝統製法が受け継がれているのだ
そんなのは幻想でした
小さくほぐした身を口に入れた瞬間吐き気がする。よだれが大量に出てくる。噛みしめると腐臭が更に強くなり飲み込めずに吐き出した。急いで洗面所に行き口腔洗浄器でくさやを排除する。食えなかった。苦手な食材がない、というのが自慢だったのに一つ食べられないものができてしまった
シンクをカビキラーで消毒し、グリルに火を入れて消臭し、換気扇も掃除する。それでも匂いは消えない。ファブリーズを噴霧しても消えない。最終手段として燻製器で燻煙して強い匂いで覆ったがそれでも匂いは完全には消えないのであった
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