とむこの悪口帳「別館」

知らなくても良いこと

以前から羊肉を食べるとそのクセについて書いていて、未だに臭くて苦手なままです。でも、数か月に一回食べています。調味液に浸かって冷凍されているジンギスカン用の肉を旅行先で見つけると何となく買って冷凍庫で眠り、冷凍庫掃除をしていて邪魔なので仕方なく食べる、みたいな事を繰り返してます。でもああいう下味付きの羊肉ってかなりクセが少ないので食べやすいです。クセのある肉を香辛料や調味料で消してしまうのは、果たしてその肉の持ち味を生かしているのか殺しているのか分からなくなる時がありますが

先日、ラムチョップを買いました。綺麗な赤身で肋骨の大きさもキュート。見た目はすごく美味しそうに見えるのが不思議。まぁ絶対臭いんだろうけど

2本入りだったので、一つは塩胡椒、一つはハリッサで下味を付けてグリルで焼きました。グリルから出る煙に既に尻込みしてしまいました。カリカリに焼けたラムチョップの縁の脂身が自己主張が強そうな雰囲気です。実際、冷凍ジンギスカン肉の5倍は強烈でした。液に浸っていないとこんなに新鮮なクセを感じるんだと思いました。塩胡椒は当然ハリッサも効果がなく、肉の臭みと香辛料の強さが口の中で喧嘩をしているだけでした。コーラや麦茶をたくさん飲みました

フレッシュな羊肉を食べたのが効いたのか、後日変化が訪れます。苦手なままなのですが見方が変わるというか。クミンやコリアンダーのようなものだと思えば、羊肉もそういうものだと受け入れて良かろう。なんて考えているうちに時々ラム肉が食べたくなり始めました。クセが癖になった瞬間ですね

嫌いなものを我慢して受け入れる必要性なんて全くないのですが、自分が嫌いな食べ物を他の人が美味しく食べているとその魅力は何かとても気になります。そして受け入れられない自分がとても損をしている気もします。最初は不味く感じるものこそ、その不味さに慣れた先に強烈な旨さが見える、その無駄な努力は結構楽しいです
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