とむこの悪口帳「別館」

花火は見ることができました

夜8時、低音が響く。地震を想像して身構えるが揺れない。少し考えて花火やるようなニュースを見たなと外を見る。花火の音だった。

必要もないが動画を撮る。無駄なファイルがこうして増えていく。

花火業者の有志で作る「Cheer up!花火プロジェクト」は、6月1日の午後8時から5分間、全国各地で一斉に花火を打ち上げる。「悪疫退散を祈願し、花火を見上げて全国の人に笑顔になってもらう」としている。




僕は花火が嫌いだ。昔は興味なかったが最近は嫌いになった。

一つは仕事の邪魔だから。花火大会は遠くから人が集まる。そして道は渋滞する。会場に向かう人は横並びに歩き、ゴミを捨てていく。お客さんは僕の店に辿り着けない。主催団体からはサポートも保証もない

一つは猫が怖がるから。花火大会も花火自体も巨大化して五月蝿いだけではなく衝撃波も大きい。窓がビリビリと割れそうな振動を起こす。花火を理解できない動物にとってはただただ恐怖である。それが90分続く。どうやって宥めても彼らのパニックを和らげることはできない。

一つは花火なんて一つも綺麗じゃないから。どうして人は派手な花火を好むのだろう。ああいうギラギラした光の集合体を見たいのならばパチンコ屋にでも行けばよいのにと思う。花火大会よりも線香花火、キャンプファイヤーよりも焚き火を愛する人なので偏屈であるのは理解しているが「花火大会は全員好きだ」もしくは「花火大会を嫌いな人はない」的な風潮もどうかしらと思う。「花火に興味がない」と言うと不思議そうな視線を向けられるので適当に相槌を打つが、あんなもの派手なだけで五月蝿いだけで良いところが一つもない、という人も居ることをわかって欲しい。コロナウイルスが理由で今年の花火大会が中止されたことを喜ぶ人がいることも知ってほしい

花火大会なんて誰の迷惑にもならない無人島で開催してほしい



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