とむこの悪口帳「別館」

刺身とたけのこ

日曜日、出勤する

天気の悪さと自粛要請で予想の6割の来客。特にトラブルはなかった。店内の消毒頻度を増やしているので肉体労働が増える。ハイターを染み込ませたモップを振り回す。塩素で鼻の粘膜が死ぬ

自粛だ何だ言われても仕事で外に出ているので僕の生活に変化はない。人混みを避けるため、1ヶ月ほどスーパーには行っていない。ま、食品はネットスーパーに持ってきてもらっているので不便はないのだが


良い機会だと、地元商店を開拓する。普段は寄りにくい店に行ってみる。鮮魚店のfacebookに窮状を婉曲に訴える文章が載っていた

個人の魚屋・野菜屋・惣菜屋、殆ど残っていない。今日行った魚屋も仕出しに特化して生き残っている。

店につくと老齢のご主人が暇そうにぶらついている。僕を見つけ「やってますよ!!」大きな声で招き入れる。小さい店内に入る。息子さんがいる

刺し身が有名なので「刺身盛り合わせください」「予算・人数は」「1,000円で」注文を受けてから刺身を切る


facebookで見たマグロのカマ・ホッケ・えびフリッター・じゃこご飯を追加で買う

「こんなに買ってくれたよ」ご主人が刺し身を切っている息子さんに話す「ありがとうございます」

初めての客に腰が折れるようなお辞儀をして会計をしてくれた


自宅に戻るとネットスーパーの食料が玄関に置かれていた。確認すると、とても大きいたけのこが入っていた。すぐに下茹でする。一番大きい鍋でも入り切らず4分割して火にかける。

茹でながら買ってきたカマをつつく

台所からいい匂いが漂ってくる。とうもろこしのような米のような

たけのこの匂いで満たされた室内は春爛漫。たけのこの一番美味しいところを味わっている

旬の食べ物は匂いが最大の贅沢だ。匂いが一番美味しい



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