最近火消しのような記事をよく見かける
インフルエンザの方が麻疹の方が風疹の方が深刻なのに
ただの肺炎(死亡率が低い)
気にしすぎ
マスコミが悪い
(中国を悪者にするな)
的な論調
予防できる病気のワクチンを接種していないのに新型コロナウイルスの心配をするのは滑稽だなんて事も聞くけど、それは当然予防しなくちゃいけないとしても同列に語るのは違うよなぁ。現状治療方法もワクチンもない病気に対して恐怖感を感じるのは当たり前のことだし「ただの肺炎(という表現も怖い)で日本では死者は出てない」程度の認識でみんなの危機感がなくなってしまったら感染拡大を防げなくなってしまう。
僕は中国人に対して嫌悪感が薄い。集団になると煩くて日本人と合わない所は多いけれど、僕がお客さんとして接している中国人はみな勤勉でトラブルを運んでくることはない(中南米系のお客は攻撃的な性格の人が一定数いるので苦手だ)。でも事実として、中国という国は情報の統制をしている。中国にとって悪い情報は消えてしまうか遅れて聞こえてくる。今回の新型コロナウイルスも同じだと考えるのは妥当だろう。できればそんなウイルスは存在しなかった事として終わらせたかったはずだが隠すには感染が広がりすぎて、情報を小出しにしながら他国に感染者数・死亡者数を公表している気がする。そんな国がなりふり構わず都市を封鎖したりしてるのだ。小出しの情報ですら「やばい病気だな」と感じ取れるところがまた怖い。
「日本では死亡者はいない」という情報で安心させようとする意見にも賛成できない。ついこの前「日本では人から人への感染は確認されていない(から過剰に心配する必要がない)」と国が記者会見を行った直後に、日本国内で人から人への感染が確認されている。そんなの医療関係者じゃなくても予想がつくことなのに、恥ずかしくもなく良くあんな事が言えた(言わされた)もんだと思う。既に国は国民を守ろうとしていない。国民以外のなにか別のもの(例えば経済成長率とか観光資源とか)を守ろうとしているのが見えてしまった(こう書くと左翼系の発言ぽくなってしまうが、政治に何も期待していない僕のような人でもそう感じざるを得ない)。そういう人たちが中枢にいる国で果たして「日本は公正に情報を知ることができる」と言えるのかというと、う~ん…
新型コロナウイルスで死亡しても「持病の〇〇病で」死んだことにされてしまうかもしれない。
新型コロナウイルスは台風のようなものだ。時間と共に脅威は変化するので注視し続けなければ行けない。「最悪の事態に備えて」食料の備蓄・避難計画等を考える。もし最悪の事態にならなくても「良かったね」で終わるのが最良の結果。正常性バイアスに囚われてはいけない。
いずれにしても、コロナウイルスの全体像が解明されるまでは用心しすぎて損をすることはないだろうと思う。インフルエンザ対策と同じことをするだけだし、みんなが病気を意識して生活することで感染率も大きく下がることもあるだろう。僕は「大げさだよ」な火消し記事には賛同できない