久しぶりにベター・コール・ソウルを見たいなと思ってnetflixを契約しました。どこまで見たのか覚えてなかったので最初から見たのですが、心が辛くて全然進みません。最初に見たときはブレイキング・バッドのスピンオフだ面白いなぁ程度で見ていたのですが、改めて見てみると登場人物全員がそれぞれ抱えている人生の痛みみたいみたいなものを受け止めるのが辛くて再生を停めてしまいます。トゥコ・サラマンカ役のレイモンド・クルスが画面に映った時に、昨年亡くなった猫(名前はトゥコ・サラマンカです)を思い出したりしたのも辛かったです。
ソファで天井を見つめながらぼーっとしていると自分が色んなものを過去に置いてきてしまったなと感じました。特に自分の飼っていた猫たちは随分と自分から離れてしまったような気がします。それぞれの命が尽きその瞬間から彼らの時間は止まってしまう訳ですが、僕はそこに留まることが出来ずに生きています。それを「置いてきた」と表現するのは少し変ですが、感覚的にはとてもしっくりします。時間は勝手に進み、それにつれてとても離れた場所に遠ざかってしまうように感じると、寂しい気持ちも滲んできます。同時に自分もそのうち置かれる立場になるのですが、勝手を言うと既に置かれた先人たちが沢山いるので死ぬこと自体は悪い事には感じません。勿論死後の世界なんてひとっつも信じてないですし、長生きしないといけない立場ですが、置いてきた彼らと同じ分類に含まれるのも悪くないなと思ったりします。
我が家のトゥコ・サラマンカに関して言うと、とても美しいメイン・クーンでこの猫を超えるメイン・クーンと出会うことはないという確信があるので、もうメイン・クーンを飼おうとは思わなくなりました。僕がメイン・クーンを知ったのは1995年の猫の雑誌で、猫なのに虎やライオンのような風格に一目ぼれをしたのが始まりです。所有欲を完璧に満足させてくれたトゥコちゃんには感謝しかありません。