事の起こりは「とmこ姉ちゃんがコロナウイルスに感染した」からでした
その前日にとmこさんと子供はとmこ姉ちゃんに会っています。オミクロン株は症状の出る前日には感染能力があるので、二人が感染したことを想定して別居生活(逆隔離)を始めました
連絡を受けたのは日曜日午前の仕事中。自宅には世界が終わっても半年生き残れる備蓄をしていますが、職場には何もありません。手持ちの衣類も着ているものの他にTシャツ1枚、股引1枚、パーカ一枚だけです。着替える事もできない
幸運なことに仕事場には洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、マットレスがあります。ホームレスよりはまともな環境です。
感染していれば3日で症状が出るはずなので、まずは日・月の2泊を職場で過ごし様子を見ることにしました。が、火曜日に子供に熱が出てしまったのです。生まれて1年半、一度も病気になった事は無いのでほぼコロナウイルス感染を確信しました。二人にはPCR検査を受けさせ別居生活が続きます。検査結果は翌日出るとの事
短期であれば仕事場泊まりでも何とかなりますが、体が洗えないのが地味にキツイです。あと24時間同じ空間にいるっていうのもストレスが貯まります。マットレスがあっても寝室が無けりゃ体育館に避難して雑魚寝しているのと大差ない訳ですし
仕方ないのでどこかに避難しようと思いました。原付で移動出来る範囲のビジネスホテルしか思い付きません(ネカフェは流石に…)。なんかすごく無駄使いな気がするけれど、これから最低1週間は逆隔離生活なので仕方ありません。予約サイトを見ても普段ビジネスホテルなんて利用しないから選ぶ基準が分からない。そしてこの時知ったのですが、googlemapのビジホ関連の口コミは基本憎しみに満ちた文章で埋まっていて「フロントの接客が最悪」だとか「古くて居心地が悪くて寝られなかった」とかを読むと、銭湯に行って職場で寝た方がマシなんじゃなかろうかとすら思いました。飲食店を選ぶとき4点以上ならまぁまぁという基準があるのですが、ビジネスホテルは平均3.5点前後。なんか世界が違う。僕は温泉旅館の宿泊は慣れているけれど、小さな旅館が中心で大箱には殆ど行ったことがありません。ビジネスホテルという名前も如何にも寄り付きがたい。こういう時にサラリーマンの経験ゼロで社会の仕組みを知らない無知を思い知らさせれます。
結局、羽生の「ルートイングランティア羽生SPA RESORT」に決めました。こんな非常時でも温泉に浸かる事を考えてしまいました。それにここの温泉は源泉掛け流しの浴槽があって何度か行ったこともあるので、馴染みやすい気がしたのです。
チェックイン前に側のベルクで食事の調達

ホテルに着いて、入り口から中を見ると数組のお客がチェックイン手続き中でした。あそこに並べばよいんだなと狙いを定めてぐいぐいフロントに近づき、手続きを済ませます。他の宿泊者を観察しているとビジネスユースと観光目的と半々かな?って感じのホテルみたいです。口コミに書かれていた「接客は最低」なんて事は一つもなく、とても気持ちよくチェックインが出来ました。
部屋に着いて室内スリッパが無い事に気付く
そういうものなのかな?と温泉施設に向かうとちゃんとスリッパ脱ぎ場があって、沢山スリッパが並んでいる。う~んと思いながら部屋に戻って探すもやはりない。仕方なしにフロントに電話したら、なんと土足禁止のホテルでした。ホテル入り口にスリッパが用意されていて、鍵付き靴箱もちゃんとあったのにフロントを睨みつけて突進したので全く気付きませんでした。「ビジホなんて余裕で使いこなせるっすよ」的な体でいたのにやっぱりやっちゃいました。でも土足禁止のビジホって珍しくないですか?そういうものなんですか?
温泉でサッパリして久しぶりのまともな寝具でゆっくりしました。でもやっぱり慣れない事をしている緊張感は完全にほぐれることはなく、疲れが取れたような取れないような一泊でした。
朝は6時から温泉に入れるのでその時間を待って向かいます。できれば源泉槽に長く浸かりたい。数泊した感じでは6時入浴組が6時半過ぎに上がるので7時以降は空いてました。6時に風呂入って7時前に朝食を食べて仕事に行く、そんな人が多かったように思います。
この時はコロナウイルスが子供にどんな悪さをするのか分からなかったので、あんまり楽しめなかった。子供は症状が軽いと言われていても実際のところは分かりませんし、少し前に基礎疾患のない小学生がコロナウイルスで亡くなっています。どんな病気でも死亡率がゼロではないにしろ、自分の子供に万が一の事が起きたらと思うととても暗い気持ちになります
9時過ぎに出発前の風呂を楽しんだのですが、その日は完全な快晴で空は人工物のように真っ青、気温も23℃くらいに上がる予報で、そんな中温泉に浸かっているととても罪悪感を覚えました。この日は仕事が定休日で、自分が世界から置いて行かれるような錯覚を覚えてとても暗い気持ちだったのを覚えています
そんな感じで仕事場に戻り、何となく過ごしていてこれからどうしようかと考えます。翌日は祝日で一切の予定はありません。チェックアウト前に入念に体を洗ってきたのでまた2日は仕事場に籠れるのですが、如何せんやることがない。時間が過ぎるのが遅い。グダグダと時間を潰しながら何が出来るか考えていると、全国旅行支援の予算が追加されたのかビジホにも適用出来て安く泊まれる。宿泊費が9,000円なら40%オフの5,600円。クーポン券が3,000円貰えるから実質宿泊費は2,600円です。この金額なら無駄遣いをしている罪悪感も消え、その日に泊まれるホテルを予約し自転車で向かいました。自転車で行けるホテルに泊まるという無駄。そしてホテルスタッフに「こんな近くの住所の奴が泊まりやがって。全国旅行支援乞食が」と思われる屈辱感。色んなモヤモヤを抱えながらビジホ泊りは続くのでした
二人が軽快するまでずっとホテル生活しようと思ったのですが、禁煙ルームが空いてなかったりして泊まれない日もそれなりにありました。結局14日間隔離生活をして7泊がビジホ泊りでした。
これはルートイングランティア羽生の2階にある居酒屋のマグロカマ焼き
別居最後の方は、二人とも症状がほぼ無くなり安心してビジネスホテル宿泊を楽しむようになります
必ず朝食が付くホテルに泊まったので初めて朝食を食べる
収支
7泊 37,140円 クーポン 21000円分 実質16,140円(2305円/泊)
おしまい