とむこの悪口帳「別館」

タイトルなし

夢を見ている最中、電子レンジの電子音で現実に引き戻される。哺乳瓶の消毒が終わった音だろう。何時なのか分からないが4時にトイレに起きてから2度寝しているから朝のはずだ。体はもう少し睡眠を要求しているがあまり気持ちの良い夢ではなかったから起きてしまう事にする。目やにでまぶたがくっついていたから力を入れて片目ずつ目を開いた。すっと目を開けられる時に比べると気持ちの悪いスタートだ。猛暑が続くとエアコンを24℃に設定して布団に包まるようにして寝ても起きたときには体がベタついている。目やにも暑さが関係している。冬が恋しい。部屋にテレビ台が3台あってそのうち2台を捨てようとしていたのだけど、そもそもブラウン管を乗せるテレビ台が必要なのだろうかと悩みながら外を眺めたら、土砂降りの中草野球をしている人たちが守備について揉めていた。そうやって夢を逡巡しているとまた夢に引き込まれそうになって危ない危ないとベッドから這い出す。哺乳瓶の消毒が終わったのだから僕が起きてとmこさんを子供から離れた場所で深い眠りに付かせなければならない。リビングに行くと「まだ寝てて良いよ」と声をかけられるが無言で頷きながら寝室を指差すと彼女は「じゃお願いします」と言いながら寝室に消えていった。それから僕は子供が寝ているのを横目にこの文章を書いている。遮光カーテンからは夏の日差しが部屋に侵入している。外は既に暑い日が始まっている。取り敢えずコーヒーでも飲もうか?デルタ株の感染力が強いのでせっかくの休みも家に籠もって過ごすことになるだろう。コロナウイルスが支配する前の世界だったら3人でショッピングモールでも行って子供服を買い足す生活をしていたはずだが、そういう日常は僕の中では失われてしまった。少なくとも僕もとmこさんもそういう場所に行くリスクを理解している。代わりに旨い料理でも作って楽しもうか。手打ちパスタを新鮮なトマトで作ったソースで涼しく食べるのがよいか、氷をたっぷり入れた冷汁をつけ汁にしてうどんが良いか悩みどころだ。とmこさんが起きてきたら聞いてみよう

 
冷や汁になりました

 
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