とむこの悪口帳「別館」

食事の量

少し前の話になるけどtwitterで「Gotoで~到底食べ切れない」と呟いた人が炎上していた。僕はそれを読んだ時そんなに変な事は言っていないように感じた。旅館に泊まっているとそういう経験は誰でもすると思う。でもSNSという媒体を使って宿名を出してしまったせいで?炎上した。

似たような事を文章に書いてブログに上げたことがあるが、宿に迷惑が掛かるかもしれないと鍵付きにした。それでも館内の表現について宿からクレームが来てしまったので宿全部の記事を削除した。

宿名を出さず、写真を削除してその時の記事を載せる

 
刺身が沢山食べられるから、この宿を選んだ。そして、旅館は頑張って色んな料理を出してくれた。なので旅館側に非はない。ただ、実際に食べてみての感想はこうなってしまった。

18時から18時半の間で部屋に運びます、とチェックイン時に説明を受けた。食事処で食べるものと思っていたから有難かった

飲み物の注文催促もなく、こちらから聞いてみるもメニュー表は無さそうだ。
「日本酒をください」
「常温と澗のどちらを?」
「冷やで」
「冷やはないです。瓶の冷酒ならあります」
「では、そちらを下さい」
日本酒と冷酒では違うものを指すのか

サンマは新物、当日市価で500円していた高級品。ニュースで見てサンマを食べたかった。嬉しかった。

どんこ(エゾイソアイナメ)の煮物。淡白で脂肪が少なく身質は硬い。そういう魚

後はう~んな小鉢たち、う~んなメンチ、う~んな生姜焼き

 
メインはこれから。舟盛り

下調べはしていたが、一人泊でここまで大量に出てくるとは思わなかった

イナダ(13切)・カツオ(6切)・烏賊(5切)・チダイ(8切)・石持鯛(10切)

料理が揃った時に気が滅入った(本日2度目)

食べる楽しみよりも不安が勝つ。最初に刺身を片付けようと決意する食事は決して心軽やかなものではない。

気を紛らわすために「今日はね↑~」と裏声を出してみたが気分は盛り上がらなかった

魚の鮮度は悪くない。ブリ系の刺身は苦手だがイナダは脂が乗っていない分臭みもなくて食べやすい。カツオはデロっとして食べごたえがある。チダイとイシモチは淡白で飽きが早い。初めて経験して分かったことだが、刺身を大量に食べるのは苦痛だった。薬味がないので味に変化も付けられず、安い山葵と醤油だけで40回刺身を口に運ぶ。メインの刺し身を「やっつけてしまう」とう~んな小鉢と冷めてしまった秋刀魚が残る(秋刀魚は配膳時にはすでに冷めていたのだが、せっかく初物なら煙が上がっている位熱々の秋刀魚が食べたかった)。

汁物もどんこの大きな切身が2切れ、すり身も3個。汁物だけをおかずにして白米を食べても夕食としては十分。固形燃料で温めたが、白菜にはいまいち火が入らなかった

ご飯には手を付けなかった。手付かずの状態で返せば、廃棄にはならないだろうと期待して

宿のインタビュー記事がウェブ上に載っていて「年配の方で、常連さんが多いです」とのことだ。だとすれば、この料理は残すことを前提に提供されているんだろう。刺身が売りだが、刺身だけでなく焼き魚・煮魚・汁物にも魚が使われている。その上更に、メンチ・生姜焼き・小皿が諸々。

年配の常連には受けているのだろうが、時代遅れ感は否めない。一切の引き算をしないであれもこれもと足していって最終的にこの量に落ち着いたのであろう。足りない・不満を出さない為の料理の裏でどれ位の廃棄が出ているのかと考えると他人事ながら心が痛む。極論を言えば姿造りのアラだって良い出汁が出るとすら考えてしまう

食事処で食べれば感想は違ったのかもしれない。他のお客さんが「凄い!!」とか騒ぐのを聞きながら箸を進めたら、共に戦う同志がいるように思えて心持ちが変わったのかも。

2時間ほど胃が痛くてウンウン唸る

 
どうだろう?もしこの文章を一般公開していたら炎上しただろうか?ブログという媒体だから炎上しなかっただろうか?
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